目は長期に渡る紫外線の影響でダメージを受ける

目は年を取るにつれ色々なトラブルが発生する器官です。

様々な目のトラブルは老化現象として対処されていますが、長期にわたり目の老化の一旦を担う存在が「紫外線」なのです。長期にわたって紫外線を浴び続けると目にダメージを与え「白内障・黄斑変性・翼状片」などの病を発症させることにも繋がってしまうのです。

眼球にUV

1.紫外線(ウルトラバイオレット)とは

紫外線は太陽から届けられる光「可視光線・紫外線・赤外線」の一つで目に見えない光です。紫外線は赤外線と並び目に見えない光ですが、地表に届く紫外線を浴びすぎると目や体に悪影響を及ぼします。

太陽光

紫外線の種類

紫外線に分類される目に見えない光は、その光が持つ波長の長さでさらに細分化されています。その種類は「UV-C/UV-B/UV-A」の3種類に分かれますが、UV-Cはオゾン層で吸収されるため地上に照射されるものはUV-Bと UV-Aの2つです。


紫外線が強い季節と場所

紫外線照射が一番強くなる時期は、地球の自転で日本に太陽が近くなる6月~8月頃です。紫外線照射が強くなる場所は、標高が高く空気が澄んでいる場所です。空気が澄んでいるということは光を遮る物が少ないことを意味しますので、ダイレクトに紫外線が届いてしまいます。つまり気温が高くなる時期と高原などの標高が高く空気が綺麗な場所が紫外線照射が強くなります。


2.紫外線(UV)が目に与える影響

紫外線が目に与える影響は紫外線の種類によって異なります。UV-Bは主に角膜に影響を与え、UV-Aは水晶体にまで届いてしまいます。地上にはこの2種類の紫外線が降り注いでいるため、角膜近辺の症状や水晶体などへ様々な影響を及ぼします。

そばかす

目に対する紫外線の影響

目に紫外線を浴び続けると活性酸素が過剰発生してしまいます。角膜にダメージを受け、充血や目のヒリつきの原因になり、目の病気の原因になることもあります。紫外線が原因で発症しやすい目の病は「加齢性黄斑変性」をはじめ水晶体が白く濁る「白内障」「瞼裂班」「翼状片」など様々な目の病気に繋がります。


体に対する紫外線の影響

目から入る紫外線(UV)は目だけにダメージを与える訳ではありません。目から入った紫外線は、「紫外線を浴びた」という情報を全身に伝達してしまうのです。つまり身体が直接紫外線を浴びていなくても、目から入った紫外線は皮膚でのメランニン色素を作り出してしまうのです。メラニンは紫外線による細胞破壊を防ぐために作られる防御物質ですが、過剰に作られるとシミやそばかすの原因になります。

3.紫外線から目を物理的に守るには

紫外線を遮り、目に紫外線を入れないことが物理的に守ることにつながります。つまり、UVカットされたメガネ、サングラスを着用し目に紫外線を入れないことが物理的に目を守る最善策なのです。

サングラス

日本人は紫外線が目に入りやすい

私たち日本人は欧米人に比べ1.66倍紫外線を浴びていることがわかっています。これは日本人の骨格が欧米人に比べなだらかで彫りが浅いことによるものです。つまり私たちは目に紫外線が入りやすいので物理的な対策も必要ということです。


UVカットで目を守る

日本人は骨格の形状から目に紫外線が入りやすい人種です。そのため、しっかりと物理的な紫外線対策を行った方が後の目の健康へ繋がります。目を守るためには紫外線を遮るUVカットのサングラス、特に隙間から光が入りにくい大きなサングラスをかけると効果的です。


目への紫外線をカットする=お肌も綺麗に

目から入る紫外線は、体への防御反応を高めるシグナルとなり、メラニン色素の生産を促してしまいます。これが「しみ・そばかす」の原因になってしまいます。しかし常日頃からサングラスによって目をケアしていると体でのメラニン生産は減るので綺麗なお肌が保てます。


4.紫外線に強い目を保つ秘訣

目に照射された紫外線が目にダメージを与える仕組みは活性酸素が発生することに寄与しています。つまり、体内から目を守ることは発生した活性酸素を除去してやることです。

生薬

体の抗酸化力を高める

紫外線が目に直接的に与える栄養は活性酸素によるダメージです。つまり活性酸素に対抗する力があれば良いのです。人には活性酸素を除去する活性酸素除去酵素(SOD)が備わっていますが、加齢と共に生産量が低下し抗酸化力が低下していきます。つまり、下がりゆく抗酸化力を外部から抗酸化物質を摂取することでリカバリーすることが紫外線に強くなる秘訣です。


血液の流れを良くする

紫外線による活性酸素の発生は老廃物も生み出します。老廃物が目に溜まることで眼精疲労や目の病の原因となり、目の健康状態が悪化します。目の老廃物は血管から運び出されますので、老廃物を貯めない秘訣は血液の流れを良くすることです。


出典